【新唐人2010年8月16日付ニュース】北極海と北大西洋の間にある、世界最大の島「グリーンランド」。最近、グリーンランドの氷河で、巨大な氷の島が分離しました。今年の異常な猛暑が招いたのかは定かではありませんが、地球に多大な影響をもたらすのは確かなようです。
この分離したばかりの氷の島は、アメリカ・ニューヨークのマンハッタン島4個分の大きさに達します。これほどの規模は、ここ50年では初めてです。
これについて先日、アメリカ下院の地球温暖化特別委員会は、専門家を呼び公聴会を行いました。
専門家は、今年の前半は記録的な猛暑だったと口をそろえます。増え続ける温室効果ガスがその一因だといわれているものの、今回の一件は、正常な現象であると述べる専門家もいます。
デラウェア大学 ムエンチョウ教授
「50年かけて、巨大な氷の島が分裂したのは、正常な現象です」
今回、氷の島が分裂したペテアマン氷河は、7年前に観測が始まったばかりなので、地球温暖化が原因だとは断定できません。ただし、グリーンランドの氷河が急激に溶けていけば、地球へ多大な影響を与えるはずです。
メリーランド大学の研究員ロバート氏も、油断してはいけないと警告を発します。
メリーランド大学 研究員ロバート氏
「我々が目にする変化と、気候変化の最新予測は。まもなく現れて、生活に影響します。海水の上昇や降雨の変化など、適応しなければなりません。これらは不安要素です。未来が分かりませんから」
地球温暖化特別委員会のエドワード・マーキー委員長も、異常気象を食い止めるため、世界へ向けて訴えました。
「大自然の異変がグリーンランドや南極で起こっている。もし行動しなければ、それらを全て背負うことになるのだ」
新唐人記者がお送りしました。
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